
私は3年前に自宅を購入しました。土地探しからして一から設計して建てたのではありません。建売住宅です。
私の両親も近くに住み、その私が育った家も当然のごとく建売住宅でした。
多くの人と同じように、マンションか戸建住宅かどっちにしようか考えました。
また、中古住宅を購入して資金が貯まったら建替えるか、この3つのぐらいの選択肢を考えました。
”自分で建てる” 建築家に依頼して建てるなんて考えもしませんでした。
ここで、私の購入した家に話をもどしますが、建売住宅ではありますが、れっきとした建築士が図面を引いた家ではあったのです。
ハウスメーカーや大手の住宅メーカーが建てるシステマチックな感じではありません。
かなり個性的で機能性にとんだ無駄の少ない”家”になっています。
そこで考えます。住み手、家族にとって「住み家」「家」とはなんなのか?
何を求め、何が重要なのか? 希望する生活を実現できる家とは?
私と家族で 「住み家」 を探していたとき、何が最優先だったのか。
見てくれ?広さ?価格?立地?構造? 色々ありますが・・・
私が最も優先したのは、上記の全ての項目であり、そのどれでも無かったのです。
求めたのは上記のどれでもなく全てを融合した形。
その「住み家」に住んだときの「暮らしぶり」「住んだ時のイメージ」「実際に生活した状況」「そこでの生活のこれからの変化」その視点から逆に進んで行って”形”が見えてきました。
当時、私はマンションの6階に住んでいました。子供がすぐ外に出られないので、すぐ出られてその様子が見られるようにしたい。一緒になって遊べる空間にしたい、また、誰か帰宅したときに顔を合わさずにはいられない動線にしたい、食事の準備をしている奥さんと気軽に話ができる対面キッチンの配置。
友人や私の両親達(両家共近くしょっちゅう来る)がきた時玄関ではなくすぐに通せるリビングに面した庭。
外に出やすく外に開放されている家が欲しい。それら思いを1つずつ出し合い、見つけあって、第三者に示せるようにしていきました。
私の場合不動産屋さんでしたが。こうして見つけた家は非常に快適で、満足できるものでした。
運が良かったから今の住み家を手に入れられた?それもありますが。一緒に探してくれた業者の担当者さんに要望を正確に伝えられたことが幸いしたのだと思います。
ここで私はこの体験を他の人に伝えられないか、ず〜と考えました。手助けを出来ないものか。
その家族の方やその周囲の人々が”やったー快適ー”と言えるような住み家を見つける手助けをしたいと考えて仕事をたちあげようと思いました。
この私が現在享受しているうれしい思いを他の人にもぜひ! というのが目的です。
色々調べてみるとこの手助けをする仕事とは、巷では「住宅プロデュース」「建築プロデュース」と呼ばれる仕事です。その形態の多くは、建て主さんと設計事務所(特に個人事務所が多い)の間に立って、家を建てるのをフォローしたり建築家を探してマッチングしたり、工務店さんを集めて競争入札したりします。こんなビジネスがあったんですね〜。
目から鱗、先を越されたーという感じでした。そこで私のライバルになるであろう先駆者達の元へ様子を見に行きました。なるほど!その会社の規模によって、登録している建築家・工務店の数はだいぶ違うんだなと、また業務の進め方も少しずつ違う。
建て主さんの側に寄り添う、中間に立つ。同じなのは”その建て主さんが望む家を建てられますように”という思いではないでしょうか。
外から眺めていたのでは真実は掴めません。住宅プロデュースの仕事を自分で体感しお客様と向き合ってから自分の会社を立ち上げようと思いました。「虎穴にはいらずんば虎子を得ず」の精神です。そこであるプロデュース会社に勤めることにしました。
そこでの業務は、”お客様の家を実現させる” 為に必要なとても実務的な仕事でした。
設計図書のチェック、工務店の選定、競争入札の監理、建築工事費の折衝・ネゴ交渉、現場の品質チェック、アフターの点検、クレームの処理・・・ 建築家への厳しい注文。なかでも1番業務としてつらかったのは。
”予算の合わないお客様へ減額の注文をしなくてはならないこと!”
分かりやすく言うと、競争入札をして見積もり結果がでます。その金額が予算をものすご〜くオーバーしているということです。
例えば:2000万の予算で家を建てたい。それで建築家へ依頼をした。
大丈夫大丈夫の元に図面が出来見積りを出す。
その結果3000万を超える見積りしか出て来なかった・・・
ということです。
そうなったら予算に合うまで項目を削ったり中止したり。家に思いを込めた夢をあきらめていく辛い作業が待っているのです。
全てのプロジェクトがこのような寂しいものではありませんでしたが、この作業をしている自分は本当に辛くお客様に寂しい思いをさせているな〜と思っていました。このような事になってしまうには理由はあるのです。
私が考える大きな理由とは?
| 1. |
お客様に対して無理なものは無理と厳しく伝えられる勇気(予算を守るコストコントロール) |
| 2・ |
無理と伝えるに足る根拠の提示 |
| 3・ |
すぐれた代替案の提示 |
| 4・ |
正確な要望を聞き取る真摯な姿勢 |
| 5・ |
要望を的確に表現し図案化させる技術力 |
の欠如だと思います。正直1番目を実行するのはきついです。お客様に去られる事もあるでしょう。
実際予算オーバーでお客様から契約破棄されたことがあります。それは引き継いだ案件だったのですが当初から設計が予算に見合ったものでなくどんどん進んでしまい、見積りをした結果はるかに予算オーバーをしてしまったのです。
理由は上記の1.をすべき時にしなかったことにつきます。私はそのお客様に2.3.を提示しました。
それでも予算との開きは大きく最終的に1.を話をしたのです。その結果契約破棄されてしまったのです。
辛い瞬間でした。しかし、良かったと思いました。そのまま進んでももはやどうにもならなかったのですから。
お客様は去る時に「もっと早くに無理と言って欲しかった・・・でもはっきり無理と言ってくれて良かった次に進めるから」 とおっしゃってくれました。
しばらくして上記のこともあり、このような住宅プロデュースでは駄目だと思い、辞めることを決意しました。
しっかりした建築の技術を持って ”住まい” というものに取り組まなくてはいけないと思いました。1年4ヶ月の間の在籍になりました。建築、特に住宅とは奥の深いものだと感じました。これからする自分のビジネスに対して厳しく問いかけました。
そして自分でいよいよ立上げようと思い立ったのです。
私が立ち上げたビジネスとは
”お客様が「やったー快適ー」と叫んじゃうような住み替え”のサポートです。
その為の建築コンサルタント業務です。「建築家を連れて来て家を建てる」だけではありません。
マンション・建売住宅・中古戸建住宅・注文建築・リフォーム・リノベーション・・・なんだって!
お客様とそのご家族みんながやったーと叫んじゃうような住み替えになるなら形態は問わない! です。
注文建築で家を建てるというのは忍耐が必要だと思います。
そんなに待てない人だって世の中にはたくさんいらっしゃいます。
”自分の住み家を所有して、生活を変えたい” と思っていらっしゃる方どうぞ相談に乗らせてください。
私なりに一緒になってせいいっぱい最適な方法を見つけて実現できるように動きます。プラン実現に向けての手伝いをさせていただきます。
私は長年建築業界で現場監理と積算というコスト監理の業務をメインにして働いてきました。そこで身につけさせてもらった経験を元に建築コンサルティングという業務で貢献していきたいと思っています。
お客様と”最適な住み家”とのコーディネイトをしたいと思っています。どんな小さなことでも構わないのです。今お住まいの所に問題があって解決したい。友達が住まいのことで困っている。風邪を引いたときに行く掛かりつけの街のお医者さんのような存在。専門医ではなく家庭医のような存在。
目指すところは”建築の家庭医” といったところでしょうか。私の行っている業務内容をご覧になっていただいて安心を感じてもらえれば幸いと思います。
この事業を通して物件創出・雇用創出も目標としています。建築業界の発展の為に。
それが住み替えを考えているお客様の安心につながると考えています。